ジーコに元気もらった!

2011年6月5日(日)(朝日新聞)

いいぞ、ジーコ!東日本大震災の復興を支援するサッカーの慈善試合が行われた県立カシマサッカースタジアムで、往年の名選手らが見せたプレーに2万3千人から大きな歓声がわいた。スタジアムも応急工事が終わったばかりだが、スタンドには被災者を応援しようという熱い気持ちがあふれた。

照りつける太陽の下、スタジアムは久しぶりに熱気であふれた。あちこちで募金を募る声が響き、寄せ書きコーナーにも人だかりができた。

那珂市から駆けつけたスーパー店員山田弘美さん(50)は寄せ書きに「立ち上がれおらが茨城」と書き込んだ。自宅は屋根瓦が落ち、家中の棚が倒れたりした。「ずっと楽しみにしていた往年の名選手のプレーを見たら、きっと元気づけられる」と笑った。

前座試合では、津波で被災した北茨城市内の小学生100人が鹿島アントラーズの現役5選手と対決。ちびっ子たちの奮闘に、スタンドからは大きな声援がとんだ。同市立大津小3年、辻拓未君(8)は「転んだけど、みんなと一緒にプレーできて楽しかった」。母親の三保さん(35)は「屋根が壊れたが、工事は2年待ちといわれて落ち込んでいた。子供の笑顔で救われた気がします」。

午後2時、慈善試合が始まった。ジーコさんやアルシンドさんらアントラーズOB選手がボールをキープすると歓声が、攻め込まれると悲鳴が響いた。

激しい液状化被害に見舞われた潮来市の日の出スポーツ少年団サッカー部員らも観戦した。監督の石田雅喜さん(40)はジーコさんがゴールを決めると「やっぱりジーコは年をとってもすごい。子供たちもこれで元気が出るでしょう」。

ジーコさんは試合後のあいさつで「一瞬の時間でも笑顔を取り戻してもらってうれしかった。日本人は底力を結束することですごいパワーを出し、これまでも復興してきた」と観客らを励ました。観客は笑顔で手を振る選手に「元気もらったよー」などと応えていた。イベントの収益金は茨城県と日本赤十字社に送られる。(池田敏行)

asahi.com

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