新築住宅を買いますか?それとも・・・

日本は長期低迷時代に入ってますね。

今後の復活は誰しも願うことですが、今までの景気対策では限界があることも、そろそろ国民一人一人が認識しなければならない時に来ていると思います。

新築住宅優先の住宅政策もその一つではないでしょうか?

確かに一人のお客様に3000万円負担していただいて、戸建ての新築住宅を購入していただければ、それだけで最低でも5000万円の経済波及効果があると言われております。つまり普通の一家族の経済活動が5000万円の経済効果を生み出すのです。
直接的にはその3000万円で地主さん、不動産会社、建築会社並びに下請け業者が潤い、しいては各々で働く従業員一人一人さらにはその家族が潤うわけで す。間接的には建材メーカーや問屋さん、ほとんどのお客さんが住宅ローンを組みますので、最初の10年で数百万円も利息で儲ける金融機関も潤いますね。ほ んと丸儲けです。
また、新築の家を買うと新しいテレビが欲しくなったり、家具なども新しく購入したりしますよね。電機メーカー、電気量販店、家具屋さんも儲かります。
そして、潤った人々が今まで以上にお金を使ってくれれば景気が上向くわけです。

ですから政府も、この不況のどん底状態において大型住宅ローン減税やフラット35Sの当初10年間金利1%引き下げなどなど、如何にも「新築住宅が今お買い得!!」政策を続けております。

しかし、そもそもこの政策って日本が高度経済成長期にあったからこそ、弊害なく実行できる政策でした。

当初住宅ローンはせいぜい組めても20年まで。
だから必然的に月々のローン支払いが高くなるので、一戸建ては大体30代後半から40代初めに購入する方が多かったのです。
例えば土地1000万円、建物25坪で600万円、合計1600万円を、頭金200万円出して、残金1400万円を住宅ローンで平均金利5%で20年間組むと、月々の支払いは約92000円です。
1970年のサラリーマン平均年収230万円でのこの支払額は少々きつかったはずですが、10年後の1980年には経済成長で物価が上昇し、平均年収も350万円に。
年功序列で10年間確実に年収が上がったと想定して年収450万円。この年収での月々9万円のローン支払いはそうきつくもないはず。

そして子供の成人独立とともに50代で住宅ローンも終わり、あとは収入の半分以上を老後の貯蓄にまわすことが出来ました。

では、今はどうでしょう?

30代前半の夫婦が新築物件を、合計3000万円の住宅ローンを組んで買ったとします。
フラット35なら、勤続年数等にもよりますが、年収夫婦合わせて400万円あって他に借り入れがなければ3000万円貸してくれます。フラット35Sの当初10年間1%優遇金利を利用して金利1%で月々84000円。
10年後奥様のパート年収100万は変わらないものの、今の時代ご主人の年収は300万円から400万円に増えている保証はどこにもありません。
一方、教育費等子供にかかる費用は急激に増える時代です。しかも10年間の金利優遇は終了し、支払いはいっきに15000円/月アップです。10年後、金利2%での月々10万円の支払いは、あと25年続きます。払い終わる頃はもう65過ぎ・・・
子供が成人する50代半ばから頑張って貯金しても月々10万円の住宅ローンが幅を利かせて、なかなか思うようにお金はたまらない。住宅ローンの終わる60代後半から、もらえるかわからない年金で細々暮らしてゆくしかありません。

今のツケを将来の子供や孫世代に回している日本の政策に似ているところがありますね。
でも、これは今自分がしていることのツケが、人生で一番楽しい時期や最後の方に回ってくるという、もっとシリアスな状況なのです。
結局、これでは後々の人生で住宅ローンの支払いが重くのしかかり、買いたいものも買えない、つまり経済活動の足かせとなり、景気も低迷を続けるハメになりかねませんね。

これからの人生、「周りがみんなそうしているから自分も大丈夫だろう」とか「政府がそういう政策を推し進めているんだから安心だ」という考えは危険です。
まして、何十年もわたって推し進めてきた政策を時代の変化に気づかず継続させようとする自民党や、少なくとも現段階で何もできていない現閣僚を率いる民主党の言うことは鵜呑みにしてはいけません。
これからは、大手大企業のしもべのマスコミや政府の政策に躍らされることなく、ネット等をフル活用して、自分がどんな人生を歩みたいのかということを、いい加減人任せにせず、自分の力で冷静かつ賢く考えて、自分らしく生きれる人生を模索してゆけばいいのです。

そして、もう何でもかんでも「新しいものじゃなきゃヤダッ!!」っていう意識も変えなくてはいけない時代に来ているのです。
古いものでもまだまだ使えるものも多いし、手直ししてリユーズして大切に使ってゆく方が今のこの「エコの時代」に合っているような気がします。住宅だって中古住宅をリノベーションしたってせいぜい2000万円くらいで出来ます。

「もの」にお金をかけない分、それによって浮いたお金をもっと人生を楽しく豊かにする「人」と「思い出づくり」に使った方が絶対にいいと思います。

最後に・・・・10年間新築住宅を販売してきた自分が言うのは心苦しいのですが・・・・

住宅展示場でピカピカの内装に最新式のシステムキッチン、斬新的なデザインセンス溢れる個々のオブジェ等々に心を揺さぶられ、夢あふれる素晴らしい生活の 日々を渇望させられ、「自分も絶対こんなマイホームがほしい!!」と思っている脇で、「お客様でもこんな素敵なマイホームが手に入るんですよ(^-^)」 とイケメン営業マンに耳元で甘くささやかれたら、よほどガードを固くして行かない限り、気が付いたら契約書にハンコを押してるかもしれません。

マイホームは、デザインだけでなく自分の人生計画もしっかり立ててから購入しましょうね。(^^)/

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